Light of hope Ⅲ【完】番外編5?up
「当たり前だろうが」
蓮は即答すると私の頭を優しく撫で、不敵に笑った。
こうやって撫でてもらうと気持ちよくて、お気に入りなんだよね。
安心できる温もりが恋しくて、蓮に一層擦り寄る。
「その様子なら心配ないな」
そんな私達のやりとりを見た恭輔は呆れたように肩を竦めた。
すると今まで心配そうにこちらを伺っていた來ちゃんが安堵のため息と共に笑みを浮かべた。
「元気そうだな。また感情が乏しくなったと聞いたときは心配したが、普通に笑えてる」
…まだ來ちゃんたちと知り合ったばかりの頃は作った笑みしか出来なかったから、來ちゃん達からしたら劇的な回復だ。
だから心配するのも無理はない…けど、かなり心配をかけちゃったな。
自身の浅はかな行動に後悔をしながらも、それだけ蓮たちが私の中で大きな存在だってことを実感した。