Light of hope Ⅲ【完】番外編5?up
「おかげさまで元気だよ。あ、これありがとね、結構支えになったよ」
クリスマスに貰ったネックレスを揺らすと、たっちゃんは誇らしげに胸を張った。
「だろ?やっぱ俺って天才!」
そんなたっちゃんを見て、皆は呆れ返ったようにため息を吐いた。
確かにたっちゃんのお手柄だけど、そんなことを言われたらありがたみが半減だよ。
「まぁ…正直なところ、それに頼るような状況に陥って欲しくなかったんだけどな…」
だが、ふざけた表情から一変、憂いを帯びた表情をしたたっちゃんは悲しげにふっと微笑んだ。
……たっちゃんが言うのもっともだ。本来なら気休め程度だったはずの物が、必要とされるなんて望まれなかったんだから。
「終わったことをグダグダ言ってもしょうがねぇ。ここに由美がいる…それだけで十分だろ」
真剣な表情できっぱりそう言い切る恭輔は、少し夜叉の雰囲気をまとっている。
流石恭輔、ここぞというところで頼りになる。
不敵に笑う恭輔の一言で重い空気が取り払われたのを感じた。