Light of hope Ⅲ【完】番外編5?up
「お久しぶりです。お邪魔してます」
小さく頭を下げながら言葉を発するが、久しすぎて余所余所しくなってしまった。
……勝手な私がノコノコと戻ってきて受け入れてくれるだろうか…。
どうしても悪い方にしか考えられないでいる私に、司さんは優しく微笑む。
「由美ちゃん、そんなに畏まらなくていいんだよ。君はもう如月家の家族なのだから」
……家族…。
ずっと思い描き、心の底から望んでいた温かな家族。
「あ、りがとう…ございます」
こんなにも優しい人達に受け入れられた嬉しさからポロポロと涙が溢れる。
そんな私を優しく抱きしめてくれる蓮にしがみつく。
私の周りは温かい人ばかり…私は1人じゃなかった。