POISON DOROPS《TABOO~秘密の恋~短編集》
もうすぐ結婚する私たちを、

みんなで集まって祝ってくれた。


照れくさくて嬉しかった。


みんなを見送って、

朋とともに店を出ようとする私に

岳は声をかける。


「開店前のソファーなら、

 また貸してやるよ。


 またおいで。」


「結構よ。」


わざと、ふてくされた態度をとる。



冷たくて、挿さるような視線に


右手は朋につながれたまま俯いた。。


きっと私はまた来るのだろう


開店前のあのソファーに


FIN.
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