POISON DOROPS《TABOO~秘密の恋~短編集》
「うん、家だよ。

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 そうなの?

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 うん、楽しみにしてるね。

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 うん、大丈夫お休みなさい。
   
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 え?そんなのわかってるよ。

 うふ、私も愛してる♥」



携帯の通話をOFFにしてテーブルの上に置く。


カシャン


はあ、

出張の多い彼はこうやって必ず確認の電話をしてくる。


GPSでちゃんと居場所もきっちり確認する。


どれだけ信用ないのかしら。


「彼?」


「うん、いま東京に出張行ってるの。」


「まさか、こんなことしてるなんて気づかないだろうねえ。」


「あ…ん…」


唇が私の首筋を這う…
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