POISON DOROPS《TABOO~秘密の恋~短編集》
いつまでも、滑れるようにならない私を見かねて、

「俺が教えてあげるよ。」

って個人レッスンを買って出てくれた。



滝君のおかげで、あっという間に上達して

リフトにまで乗れるようになった。



「滝君ありがとう。

 すごく楽しくなった。

 順ちゃんてば、自分のことばっかなんだもん。」


「ダメだなあいつ、

 こんな可愛い彼女泣かせて、

 俺だったらそんなことしないのに。」


「ま、またあ、」


「本当だよ。

 美和ちゃんのことかなり好みなんだ。」


「私、一人で滑ってきます。」



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