POISON DOROPS《TABOO~秘密の恋~短編集》

「大丈夫ですか?」

視界に入って来たのは知らない顔。


「体調悪かったんようですね。

 脈拍も安定している大丈夫です。

 係りの人いなくて、救護車呼びますか?


 それとも、私の診療所で休んでいかれますか?」


「お医者様?」


「小さい診療所けれどね。

 たまたま、私も参加してまして、

 目の前で倒れられたので。」

優しく笑うお医者様。


「まあ、じゃあ戻って下さい。」


「もう、路線外れちゃいました。」


笑顔の素敵なお医者様は、

セルフレームの知的男子。






< 46 / 70 >

この作品をシェア

pagetop