POISON DOROPS《TABOO~秘密の恋~短編集》
来たくなんてなかった



あの日のことを思い出すから



淡く甘い恋を夢見ていたあの頃

恋に恋してた。


いつも部室の隅で

文庫本を読んでいたあの人

私たちのくだらないおしゃべりに時々うなづいて、

優しく笑いかけてくれた

好きで好きでたまらなかった。


でもあの日、

偶然二人きりになった私たちは、

私たちは





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