POISON DOROPS《TABOO~秘密の恋~短編集》
飲み会の帰り道、

私は彼と二人


「優ちゃん!じゃんけんしようか?」


「はあ?お前いくつだよ?」


「25ですが何か?

 25歳がじゃんけんできないわけでも?」


「酔っ払って絡むなよ。」


「絡んでないも~ん。」


「変わんねーな、あれから10年も経つのに。」


「……」


「梨々子?」


「変わったよ。

 変わったよ私。

 恋人だっているし、

 男の躰だって知ってるんだから。」



「梨々子お前っ酔っ払って…」


「そうよ、酔っ払って本当のことも冗談みたいに言えるのよ。


 10年前…

 優ちゃんに振られてから

 私は、優ちゃんを見返してやるために

 いい女になったの。」





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