POISON DOROPS《TABOO~秘密の恋~短編集》

「優ちゃん。ごめんね?」


「おう。」


「優ちゃん。……だよ?」


「え?なんだ?」


「なんでもないよ。」


背中から伝わる温かさに泣きそうになる。


私はまだこんなにあなたが好きです。


そう伝えてしまいそうになる。



ゆらゆらと揺られながら、

今だけ今だけ、

彼を忘れて

あなただけを思っていいですか。




あなたが


好きです。






fin.
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