POISON DOROPS《TABOO~秘密の恋~短編集》
「もうっ。知らない馬鹿っ!」
携帯の画面をオフにしてため息をついた。
そりゃあ、仕事かもしれないけど、
ドタキャンてどうなのよ。
「お祭り、楽しみにしてたのに…
一人で行くのも虚しいし、帰ろうかな?」
向きを変えた瞬間、足をすくわれた。
きゃっ
誰かに足をひっかけられた感じだ。
浴衣のまま思いっきり転んでしまった。
「ちょっと、何するのよ!」
「すみません、ちょっと追われ…」
その人の顔は憧れの2AMのマサ
「マ、マサっ!」
「しぃ~」
マサは人差し指を立てた。