Conte de fées
Ⅲ
家についてからもずっと泣いていた。
泣いている場合ではないってことはわかっていた。
「そろそろ何が起きているか話してもいいかしら?」
真剣な表情でお母さんが言った。
私は小さく頷いた。
「私たち人間は妖精の力を超えてはいけないっていうルールがあることは知っているわね?」
「・・・うん」
「あなたはね、シアンの力を超えてしまったのよ。」
意味がわからなかった。
それがどうした。
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Ⅲ