Conte de fées

こんなふうに走ってシアンを迎えに行ったことがあったっけ・・・

あの時は本当に幸せだったな・・・

すごく切なくなった。

あの時のドキドキと今のドキドキとは全然違う。

そんなことを考えながら走っているとさっきの場所についた。

「あれ・・・ハァハァ誰も、いない・・・」

みんな帰ってしまったのかと思い近づいていくと、水たまりのようなものにはまった。

「うわ、何これ。どろどろしてる・・・」

気になって明かりをつけてみた。

・・・それは血だった。

たくさんの人が横たわっていて地面一帯が血まみれだった。

「これ・・・どういう・・・」
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