【完】一途彼氏が愛する毒舌彼女
『ギュッ』

え?

「浮気したら監禁だかんな。」

「はい…。」

あまりにも苦しげに言うから
そう言うしか選択枠はなかった。

「俺の傍にずっといろ。
お前が嫌って言っても離してやんねぇーから
千晃の心も体も俺のもんだ。」

「あいよ!」

お前にそんな悲しそうな声は似合わないよ

笑ってろよ…バカみたいに…

私が普通でいられなくなるから

私はなぜか神堂の背中に腕を回していた。

「行かないよ…どこにも…
だから…隆弘も私を捨てないで…。」

初めて隆弘って言ってしまった…。

「あぁ…離してやんねぇーからな
でもやっと隆弘って呼んでくれたな。
初めてだこんなに嬉しいのは…もう…
死んでもいいくらいだ。」

おい!大袈裟でしょ!

「それじゃ、私が一人になるから…
絶対に嫌…。」

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