【完】一途彼氏が愛する毒舌彼女
「千晃…」

「ん?」

部屋に入った途端に聞こえた切ない声

やっぱこいつのこの声には弱い自分がいる。

「晴輝のこと…好きになんてなったら
許さねぇーからな…
お前は俺だけを見てればいいんだ。」

なんとも我が儘な…

「あらら…自信がないんですねぇー?」

私はからかってやろうと遊び半分で言った。

その途端私は隆弘の腕の中にいた。

「ねぇーよ…自信なんてこれっぽっちも…
だってお前は俺のことなんて…
好きじゃねぇーんだから…
だからお前を俺から離れねぇーように
メイドにしたり彼女にしたり婚約者にしたり
して縛ってんだよ…
でも…頼むから俺を好きになってくれ…
いつでもいい…お前がいなくなるのは
何よりも嫌なんだ。」

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