【完】一途彼氏が愛する毒舌彼女
向い合わせで座り私をじっと見ている。

「千晃は緊張しないのか?」

「え?」

「来い」

そう言って手を広げて私を待っている。

断る理由もないので素直に隆弘に近づいた。

そのまま腕を引っ張られ隆弘の腕の中

そして頭を抱えられて胸に
私の頭を押し付ける。

何がしたいの?

「俺の心臓の音聞こえるか?」

私は隆弘の胸に耳をすませた。

ドクドクとあきらかに私より心臓が早い。

「千晃が好きだからドキドキしてる。」

「嘘つき」

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