【完】一途彼氏が愛する毒舌彼女
「どいて」

今までで一番冷たい声色だったと思う。

私は隆弘を信じようとした。

なのに隆弘は私を裏切った。

私が一番嫌いな部類

誰でも抱く奴

「千晃…」

そして一番許せないのは隆弘を
好きになったらなってしまった自分自身

「どいてって言ってんの」

「頼む…俺から離れていかないでくれ…」

そう言いながら私を抱き締めた。

二人とも裸な訳で温もりを感じる。

隆弘の温もりが…

それに安心している自分も

切ない声をだす隆弘に弱い自分も

大嫌い

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