【完】一途彼氏が愛する毒舌彼女
でも今日話しかけてきた女は
俺の中で特別な存在になった。

最初の時はこいつもその辺の女と
一緒なんだろーなって思ってた。

でも…あいつの…千晃の目は
誰かに助けを求めてる目だった。

一目惚れだったのかもしれない。

だけど千晃を助けるのも
傍にいるのも俺じゃないし
俺じゃ駄目なんだと思った。

千晃を助け傍にいるのは神堂隆弘
じゃないと駄目なんだと思った。

今この目の前のあの二人を見て…

もし二人が抱き合っているこんな
甘い雰囲気が醸し出しされていなかったら
無理矢理にでも手にいれるつもりだった。

だけど…

千晃には神堂が必要で、
神堂には千晃が必要なんだ。

そう二人が抱き合っているのを見て
思い知らされた。

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