【完】一途彼氏が愛する毒舌彼女
「ねぇー私もここでご飯食べるの?」

突然千晃がそんな当たり前なことを

聞いてきた。

「あたり前じゃん!!
千晃は俺の彼女なんだからな!!」

俺は満面の笑みでそう言った。

千晃はいかにもめんどくせぇーという

顔をしている。

「ふーん。」

俺はその反応にちょっと心を痛めつつ

勝手に開いた扉を見た。

だいたい分かる…

どうせテンションの上がった母さんは

早く千晃に会いたくて

そろそろと見計らったところで

出てきたに違いない。

案の定…

「千晃ちゃ~ん?」

ノリノリの声でそう言った。

千晃はいきなり知らないやつに

名前を呼ばれて驚いていた。
< 50 / 305 >

この作品をシェア

pagetop