【完】一途彼氏が愛する毒舌彼女
それから手続きも無事に終わり、

千晃の病室にいる。

「千晃…お前は何に怯えているんだ…。」

あのとき…『触らないで!!』

と言われたとき千晃は震えていた。

「ごめんな…。」

俺は千晃の頭を撫でながら謝った。

何に対して謝ったのかは自分でも分からない。

でも謝りたかった。

そしてそろそろで面会時間も終わる頃に

親父と母さんが来た。

「千晃ちゃんの具合はどう?」

母さんが眉を下げて聞いてきた。

「今はなんもないよ…
でも最低でも1週間入院が必要らしい。」

「そう…あ!!じゃー隆弘!!ここに泊まって
千晃ちゃんの看病をしなさいよ!!!!」

は?

「そんなのよっぽどのことじゃないと
出来ないだろ?」

何考えてんだよ…。

「あらぁ~忘れたの?
こんなこと健(たける)さんに
頼めば大丈夫よ♪」

健さんとは親父のこと…。

理事長という権力を使うらしい。

「分かった。」

俺も千晃から離れなくていいと言うことで

遠慮なく理事長の息子という権力を

使うことにした。
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