初恋Baby♡
第1章
「あー!佳祐あたしのイチゴ食べたでしょ!!」
気が付くと、私が最後に食べようと思って
大事にとっておいたショートケーキの上のイチゴがなくなっていた。
「実紅が食べないから食ってやったんだよ!」
口に生クリームをつけたまま佳祐は笑いながら言った。
「ひどいよ!佳祐のバカ!!」
「ほらほら喧嘩しない。」
私が泣きそうなのを見て、1人の男の子が入ってきた。
「だって瞬くん、佳祐がわるいんだもん。」
瞬くんと呼ばれた男の子はちょっと考えたあと、
「じゃあ僕のイチゴあげるから。もう喧嘩はやめよ。佳祐も意地悪はやめろよ。」
佳祐はそっぽ向いたまま、分かったと言った。
…そう私達3人は幼なじみ。
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