初恋Baby♡
ガラガラ
梅ばあの病室のドアを開ける。
「…梅ばあ!大丈夫「あー実紅じゃないのよく来てくれたねぇ。」
…え?
そこにはベッドの上で元気そうにしゃべる梅ばあがいた。
「え、梅ばあ倒れたって…。」
「そうなのよ、脳梗塞だったみたいなんだけど詰まってたものがまた流れ出してすごく元気になっちゃったみたいなの。」
明るい顔で言うお母さん。
「もう!すごく心配したんだからねっ!」
安心したら涙が出て来た。
「ごめんよ。あたしゃ実紅の結婚式見るまでは死ねないね。あ、瞬も来てくれたのかい。2人はデートだったのかい?」
「違うよ、梅ばあ。もう心配させないでよ。実紅なんか電車の中でもずっと泣いてたんだからね。」
瞬くんが笑いながら弁解してる。
「そうかい。それにしても瞬も佳祐もいい男になったねぇ。実紅、この2人のどちらかと結婚すればいいじゃないかい?」
梅ばあはにこにこしながら私に聞いてきた。
「そ、そんな結婚とか簡単に言わな「誰がこんなやつと…梅ばあ冗談もほどほどにしてくれよ!」
私が答えてる時に佳祐が割り込んできた。
「なんですって!こっちから願い下げだよ!」
「こっちもだ!」
うーむかつく!!
佳祐のやつ失礼なことばっかり言って!
「まあまあ、いつまでたってもあの2人はこんな感じね。」
お母さんが呆れながら言う。
「喧嘩するほど仲が良いって昔から言うからねー。」
喧嘩する佳祐と実紅。
それをなだめる瞬。
遠くから見守る梅ばあは、こんな日がいつまでも続くことを願っていました。