すずきくんの人生
「…ありがとう…林くん…聞いてくれて…ややに…あの子にも話さないとな…」

キィ・・・・


「やや…」


「さっきの話、ほんと…?」

ややは、林を抱き上げ 顔をうずめた


「すまない…やや。林くんがきた時に話すべきだったね…」

申し訳なさそうに話すお父さんを あたしは、初めてみた。

「お父さん…」

「なんだい?」

「林がきてから、このウチ変わったよ…」

「うん…?」


「お父さんもお母さんもお兄ちゃんも 早く帰ってくるようになった…あたしと話してくれるよーになった…」


ややちゃんも 目から 水が流れてた


< 120 / 148 >

この作品をシェア

pagetop