すずきくんの人生
7:30

「昼になったら起こしてくれ。」

顔を見る事なくその場を離れていった


「…うん。」

ややちゃんは、俯きまだ僕をギュっと抱きしめたままだ


「クゥーン…」

ややちゃん大丈夫…?


「林…あたし大丈夫やから 心配せんといて。」



クシャクシャと僕の頭をなでる ややちゃんは、誰がみても大丈夫じゃなさそうだ。



「部屋…戻ろか!」

そう言ったややちゃんは、口をクイっと上げて 笑顔だった

……でも……目は、寂しそうなままだって事 気付いてないんだろな…



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