君×恋~キミの名を~
 次の日、俺は病室に向かった。

 ナースセンターの前を通ると、看護師が

 話しかけてきた。

 「あら、昨日の男の子ね。

  遠山さん、目がさめたみたいよ。でもー」

 “目が覚めた”。

 その言葉は聞くなり、看護師の言葉を

 遮って走り出した。

 春奈に会うために。
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