純白の闇
日常の変貌
俺はベッドで寝ていた。
そうアイツは思ってんだろう。
悪魔[オレタチ]は睡眠がいらない。
よって今俺は、嘘寝中だ。
そのうちアイツはリビングへ向かった。
アイツの匂いが薄まったところで
俺は起き上がりこの部屋で
探し物を始めた。
あった。
アイツの成績表。
いつからだ。
いつからアイツは壊れてんだよ。
知りたかったことも分かって
満足していれば、アイツの匂いが変わった。
不味そうな匂いだ。
そう思って奴の元に行ってみれば
アイツが親からのプレッシャーで
潰れそうだった。
普通の家庭なら、同じ状況でも
こんな風にはならない。
こいつが何でこんな目に遭っているのか。
「それは、お前が親の言いなりだからだろ。」
振り返ったアイツの顔は
俺様が居た事の驚きと
俺様の発言に対する決まり悪さで
歪んで見えた。
(心地良くは無いですね。
それでも僕はここにいるんです。)
それなら俺様が壊してやるよ。
その檻の扉を。