純白の闇
早く寝た、と言うか眠らされても
昨日のうちにやるべきことは
済ましてあるので、何も困りはしないが。
とりあえず、時間割をみて
鞄に荷物を詰める。
(レヴィは僕が学校に行っている間
どうするんですか?)
「あ?んなこと聞くなよ。」
人のプライベートには
平気な顔して土足で入ってくるのに
自分のプライベートに他人は
立ち入り禁止らしい。
それはどういう事なのかと
文句の1つも言いたくなるが
この人は悪魔なのだと思えば
怒りも収まる。
それに興味があったわけでも無い。
ただの社交辞令だ。
荷物を詰め終えたところで
制服に着替え始める。
また、背中に視線を感じるが
注意するのも億劫になって
何も言わなかった。
朝食をとるためリビングに向かえば
僕の席にはコーヒーと新聞が置かれている。
普段から食欲が無い僕。
朝は特に食べられない。
お母さんにそう伝えたところ、
朝ごはんを食べた方が頭の回転が良くなる
ということを言われたが
食べた方がお腹が痛くなり
勉強に集中できないと言えば
何とか納得してもらえた。
新聞は中学生のころから
毎朝目を通す。
これはもちろんお母さんが
受験のためにと言ってきたからだ。