純白の闇

いつも勉強ばっかりしているから
こういうときにどうしたらいいのか
分からないんだ。

「優等生だからな、お前。」

隣に居るのが友達だったなら
また意味が違ったのかもしれないが。

どうせ朝礼までには
教室に戻るから、
それまで時間が潰せればいいんだけど。


あと、30分くらいか…。


腕時計で時間を確認していれば
反対側の腕を引っ張られた。


「おい、ここ空き教室じゃねぇの。
ここにしようぜ。」

―――ｶﾞﾗｯ

（え、ちょっと、レヴィ!!）


「「え、…。」」


声が重なる。
声の持ち主は今、絶妙に気まずい人物。



――――――橘だった。