あの日まではただの可愛い女《ひと》。
パタンと扉を閉めて、桜を引き寄せてキスを続ける。息継ぎもお互いできなくて息が荒くなるけれども、触れ合った唇を引き離すことが出来ない。
唇をついばみながら、葵はバックを床に落として、お互いのコートを脱ぎ捨てる。
桜はあまりの熱いキスの交し合いに、半ば熱に浮かされるように、葵の首に手をかけるのが精一杯で、なすがままだ。
自動的に、ベッドルームに桜をそのまま抱え込んで連れて行って、座らせる。
「ん…んぅ」
桜が葵の腕を思わずタップする。
「桜さん?」
「ま、待って…」
赤い顔をして、桜が思わず顔を伏せてシャツのボタンを両手でしっかりと握る。
「待てないよ」
そう言って、葵は桜を飲み込もうとするかのようなキスを深く落とす。
「ん、んっ」
「桜さん、手…」
「だ、だめ。ま…待、て」
なぜ止められるかがわからないので、葵はさらに桜の力を抜かせるために、口内を蹂躙するようにキスをする。歯列を舌で舐めあげて、舌の付け根を吸い取るように扱く。
「んんんーっ」
息が継げずに、桜が口を開けた所をさらに深めて唾液までもすする。葵自身がボーっとしそうになったときに、桜の手が緩んだので、てきぱきと、スカートからシャツを引っ張り出して、指を滑らせる。
「ん?」
さらに布の感触がしたので、いぶかしんでボタンをはずす。
「ぁっ。だ、だめぇ……」
力の入らない体で何とか桜が抗議の声を上げるが、葵はシャツを開いた。
「ぷっ…」
「も、もぉぉ。だ、だから待ってっていってたのに」
開いたシャツをゆるくかき寄せて、桜の顔がさらに赤くなる。
「いや、ほんと、桜さんの待つ気満々な気合を俺感じたよ」
桜の腰に両手を巻きつけてくつくつと葵が笑う。
「ひどいよ。ほんと、待ってって…」
「なんていうか、俺が桜さんのこと好きって言って、こうなることとかまったく考えの範疇になかったことがよくわかる」
「…ぅ……。だって、一度だけって思い込んでたし」
「もうほんと、その思い込み…。まぁちょっとずつ、なおしていこうね」
そう言って、苦笑交じりに葵は桜のシャツを脱がして、ヒートテックやら腹巻やらを剥いでいく。
「ぷっ。カ、カイロ2つて――。その割にガーターストッキングって、姐さん、一体どんなこだわりですかっ」
もう恥ずかしくてあさっての方向しか見れない桜を楽しそうに見ながら葵が桜の服を脱がす。
「あーあ。道理で、コートを脱いだときの桜さんの輪郭がいつもより太いって思っちゃったよ。こんな着込んじゃって」
「だから待ってっていったのに~~~~」
桜の膝に顔を乗せて、両手を腰に巻きつけて葵が桜を見上げる。
「まったく、おっちょこちょいで自己評価が低くて、こういうところも好きだよ、桜さん。でもちゃんと判らせてあげるから――だから覚悟して」
「――もぅ~~~。ばかっ」
赤い顔の桜が、上半身をかがめてきて葵にキスをねだる。
そうやって、想いが通じ合った夜が始まった――。
「ふ…」
ちゅ…という水っけのある音がひたすら室内に響く。
またキスをひたすら交わすだけで、お互いの服は決定的に脱がずに抱きしめあう。
「葵、さむいの?」
素肌にかかる葵の手が少し震えているので、桜が心配になってキスの合間に聞く。
葵は軽く横に首を振って、微笑を浮かべる。
「なんか緊張して――手が震えちゃって」
震える手で、桜をベッドに倒して、わき腹からお腹の辺りを手でなぞる。
「ふ……っ」
「今まで桜さんとは色んなことしてたのに、なんだか、俺、高校生みたいですよ。舞い上がっちゃって頭が爆発しそうだ」
「わ、私…も」
「なるべく優しくするけど、いっぱい痕つけちゃうかも」
「ん――」
桜の返事は聞かずに、葵はまた口付けを落として、指をブラジャーの下に滑り込ませる。柔らかくて、ふわっとした弾力を、押しながら頂には触らず周りの白い丘だけをふにふにと触っていく。ただ段々と、胸が膨らんで弾力が増していくさまを楽しむ。
「ぁ、ああん」
焦れて、胸をゆするようにして、桜が葵の腕に指を食い込ませた。
葵は首筋に噛み付いて、舌で鎖骨をたどるように舐めまわす。
「あ、おい…あおい…」
葵がブラジャーを捲り上げて、尖って赤く色づいた頂を少しだけ舐める。舐めて少しだけ噛んでまた舐める。もう一方は手でカリっと先の方を爪で擦った。
「ひぁ……」
桜の腕が、葵の頭を自分の胸に押し付けるように包み込む。あまり力が入らないようだが焦れているのがよくわかる。
「葵…あお、い。おね…が――」
葵がちゅ、ちゅ、ちゅというような音を立てて、そのまま胸をついばまんだ。手は桜のわき腹や腕を撫でさする優しい愛撫に桜が焦れる。
手を段々と下げて、スカートの下にあるガーターの止め具を探り当てる。
止め具のあたりを撫でさすって、ストッキングの下に指を入れてから、止め具をパクッとはずしていく。
「俺、桜さんとこうなってから、ガーターの止め具はずすのも、つけるのも得意になったよ」
くつくつと笑いながら、4箇所全ての止め具をはずして、ストッキングをくるくるっとたわまして床に落とす。スカートの下にそのあと手を伸ばして、太ももの柔らかさを確認するようにさすさすと触り、尻たぶの曲線に手を滑らした。
「ん…」
タイトスカートなので、ずり上げても太ももの開きに制限がある中、内股に手を挟みこませ、下着のクロッチ部分を上下にたどらせる。
「あ、ぁぁ」
もどかしい快感に桜が腰を揺らせる。
「あお、いー」
決定的な快感が目の前に見えてるのに与えられず、桜は思わず葵の首から少しボタンが開いているところに指を滑らして、葵の肩や鎖骨を撫でさすって抗議をする。
「おねがい…」
「まだ、だめ、ですよ」
胸の頂を舌先だけで舐られて、涙がこぼれそうになる。
唇をついばみながら、葵はバックを床に落として、お互いのコートを脱ぎ捨てる。
桜はあまりの熱いキスの交し合いに、半ば熱に浮かされるように、葵の首に手をかけるのが精一杯で、なすがままだ。
自動的に、ベッドルームに桜をそのまま抱え込んで連れて行って、座らせる。
「ん…んぅ」
桜が葵の腕を思わずタップする。
「桜さん?」
「ま、待って…」
赤い顔をして、桜が思わず顔を伏せてシャツのボタンを両手でしっかりと握る。
「待てないよ」
そう言って、葵は桜を飲み込もうとするかのようなキスを深く落とす。
「ん、んっ」
「桜さん、手…」
「だ、だめ。ま…待、て」
なぜ止められるかがわからないので、葵はさらに桜の力を抜かせるために、口内を蹂躙するようにキスをする。歯列を舌で舐めあげて、舌の付け根を吸い取るように扱く。
「んんんーっ」
息が継げずに、桜が口を開けた所をさらに深めて唾液までもすする。葵自身がボーっとしそうになったときに、桜の手が緩んだので、てきぱきと、スカートからシャツを引っ張り出して、指を滑らせる。
「ん?」
さらに布の感触がしたので、いぶかしんでボタンをはずす。
「ぁっ。だ、だめぇ……」
力の入らない体で何とか桜が抗議の声を上げるが、葵はシャツを開いた。
「ぷっ…」
「も、もぉぉ。だ、だから待ってっていってたのに」
開いたシャツをゆるくかき寄せて、桜の顔がさらに赤くなる。
「いや、ほんと、桜さんの待つ気満々な気合を俺感じたよ」
桜の腰に両手を巻きつけてくつくつと葵が笑う。
「ひどいよ。ほんと、待ってって…」
「なんていうか、俺が桜さんのこと好きって言って、こうなることとかまったく考えの範疇になかったことがよくわかる」
「…ぅ……。だって、一度だけって思い込んでたし」
「もうほんと、その思い込み…。まぁちょっとずつ、なおしていこうね」
そう言って、苦笑交じりに葵は桜のシャツを脱がして、ヒートテックやら腹巻やらを剥いでいく。
「ぷっ。カ、カイロ2つて――。その割にガーターストッキングって、姐さん、一体どんなこだわりですかっ」
もう恥ずかしくてあさっての方向しか見れない桜を楽しそうに見ながら葵が桜の服を脱がす。
「あーあ。道理で、コートを脱いだときの桜さんの輪郭がいつもより太いって思っちゃったよ。こんな着込んじゃって」
「だから待ってっていったのに~~~~」
桜の膝に顔を乗せて、両手を腰に巻きつけて葵が桜を見上げる。
「まったく、おっちょこちょいで自己評価が低くて、こういうところも好きだよ、桜さん。でもちゃんと判らせてあげるから――だから覚悟して」
「――もぅ~~~。ばかっ」
赤い顔の桜が、上半身をかがめてきて葵にキスをねだる。
そうやって、想いが通じ合った夜が始まった――。
「ふ…」
ちゅ…という水っけのある音がひたすら室内に響く。
またキスをひたすら交わすだけで、お互いの服は決定的に脱がずに抱きしめあう。
「葵、さむいの?」
素肌にかかる葵の手が少し震えているので、桜が心配になってキスの合間に聞く。
葵は軽く横に首を振って、微笑を浮かべる。
「なんか緊張して――手が震えちゃって」
震える手で、桜をベッドに倒して、わき腹からお腹の辺りを手でなぞる。
「ふ……っ」
「今まで桜さんとは色んなことしてたのに、なんだか、俺、高校生みたいですよ。舞い上がっちゃって頭が爆発しそうだ」
「わ、私…も」
「なるべく優しくするけど、いっぱい痕つけちゃうかも」
「ん――」
桜の返事は聞かずに、葵はまた口付けを落として、指をブラジャーの下に滑り込ませる。柔らかくて、ふわっとした弾力を、押しながら頂には触らず周りの白い丘だけをふにふにと触っていく。ただ段々と、胸が膨らんで弾力が増していくさまを楽しむ。
「ぁ、ああん」
焦れて、胸をゆするようにして、桜が葵の腕に指を食い込ませた。
葵は首筋に噛み付いて、舌で鎖骨をたどるように舐めまわす。
「あ、おい…あおい…」
葵がブラジャーを捲り上げて、尖って赤く色づいた頂を少しだけ舐める。舐めて少しだけ噛んでまた舐める。もう一方は手でカリっと先の方を爪で擦った。
「ひぁ……」
桜の腕が、葵の頭を自分の胸に押し付けるように包み込む。あまり力が入らないようだが焦れているのがよくわかる。
「葵…あお、い。おね…が――」
葵がちゅ、ちゅ、ちゅというような音を立てて、そのまま胸をついばまんだ。手は桜のわき腹や腕を撫でさする優しい愛撫に桜が焦れる。
手を段々と下げて、スカートの下にあるガーターの止め具を探り当てる。
止め具のあたりを撫でさすって、ストッキングの下に指を入れてから、止め具をパクッとはずしていく。
「俺、桜さんとこうなってから、ガーターの止め具はずすのも、つけるのも得意になったよ」
くつくつと笑いながら、4箇所全ての止め具をはずして、ストッキングをくるくるっとたわまして床に落とす。スカートの下にそのあと手を伸ばして、太ももの柔らかさを確認するようにさすさすと触り、尻たぶの曲線に手を滑らした。
「ん…」
タイトスカートなので、ずり上げても太ももの開きに制限がある中、内股に手を挟みこませ、下着のクロッチ部分を上下にたどらせる。
「あ、ぁぁ」
もどかしい快感に桜が腰を揺らせる。
「あお、いー」
決定的な快感が目の前に見えてるのに与えられず、桜は思わず葵の首から少しボタンが開いているところに指を滑らして、葵の肩や鎖骨を撫でさすって抗議をする。
「おねがい…」
「まだ、だめ、ですよ」
胸の頂を舌先だけで舐られて、涙がこぼれそうになる。