俺の彼女


――…えっ!?どういうこと? 


ガシッと手首を掴まれた俺は、一瞬、何が起こったのか分からなかった。 


「やだぁ〜、俊介くんったら!こういうことは、二人きりのときだけにしてね。ダメよ、こんなイタズラしたら!」


掴んだ手をギリギリ胸元まで近付け、ウインクする麻美ちゃん。 


なんだ、なんだ?


ずっと起きてたのか?


じゃあ、さっきまでの居眠りは、俺の錯覚か? 


そんなわけ、ねーよな。


なんだか、腑に落ちなかったけど、微かに触れた胸元が気持ち良くて、そんなこと、どうでもよくなった。

あぁ、もっと触りてぇ。


生(ナマ)で触ってみてぇな。

たちまち、俺は興奮してきた。繋いだ手が少し汗ばんできた。 



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