俺の彼女


――と、急に照明が照らされ、辺りが眩しい程に明るくなった。


目をパチパチさせ、近付けた顔を慌てて引っ込めた。


明らかに、タイミングが悪すぎる!


肝心なときに、何やってんだよ!と、自分に突っ込んだくらいだ。 


「ふぁ〜、すごくいい映画だったね!久しぶりに感動しちゃった〜!」


胸を突き出し、暢気にストレッチを始める麻美ちゃん。


大して映画も見てもいなかったはずなのにさ。 


でも、そんなときでも、麻美ちゃんの胸元から目が離せない俺は、あのニットの下を想像した。


あの柔らかい胸に、顔を埋(ウズ)めたい。



やっぱり、俺は……


麻美ちゃんにやられっぱなしだ! 



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