俺の彼女
滑り台のてっぺんに辿り着いた麻美ちゃんは、振り向きざまに、
「気になる?」って、真っ直ぐ、俺の目を見て聞いてきた。
そりゃあ、気になるから聞いた訳だし。
でも、そんなのを気にする男ってチマチマしてて、器が小さいよな。
「いや、なんとなく」
「ふ〜ん、そうなんだ。
で、知りたいの?あの男との関係!」
淡々と話す麻美ちゃんは、なんだか迫力があって、俺の心を見透かしてるようで怖かった。
ホントは、すぐさま教えてもらいたかったけど、俺は、俺のプライドから格好つけた。
「いや、別に。話したくないならいいし」
「あれ?もしかして、俊ちゃん、ヤキモチ焼いてたりして?」
麻美ちゃんは、俺をからかいだした。