俺の彼女
「どうしたの?遠慮しないで上がって!」
ボォ〜っと、突っ立っている俺に麻美ちゃんが部屋に上がるよう促した。
玄関に履き揃えられたパンプスの隣に、同じように俺のナイキのスニーカーを並べた。
玄関から一直線に延びた廊下の先には、真っ白な格子のドア。
あの先には――。
高まる興奮が抑えられない。
落ち着け、落ち着け!
「どうぞ〜」
白いドアを開け、麻美ちゃんがにこやかに待ち構えている。
「お邪魔しま〜す!」
声が裏返りながら、足を踏み入れた。