そんなあなたは先生でした…(番外編)
あたしはギュッと目を瞑った。
唇が離れたのを感じて目を開ける。
奏はニコッと微笑んだ。
ドキッ……
「俺はたとえ麗華が世界中の敵になっても、俺は麗華の味方だから。
だから、もっと俺を頼って?」
いつもは子犬みたいなあなた。
それなのに今はこんなにも凛々しい。
初めてよ、
あたしをここまで想ってくれた人なんて。
だからあたしもお返し。
「奏、しゃがんで?」
照れないでちゃんと言うわ。
「大好きよ……」
と。