そんなあなたは先生でした…(番外編)
「俺も思うよ。
こんな俺を、
嫉妬して真っ黒な心の俺を見せたら……って」
それは意外だった。
礼ちゃんと陽の間にもあるんだ。
「でもな、伝えないと始まらない。
言わないとわかってもらえない。
理解できるだろ?」
あたしは小さく頷く。
「麗華にとっては難しいかもしれない。
でもな、奏に話してごらん?
奏はそんなことで嫌うはずないから…」
陽があたしを静かに離した。
そのとき、
公園の入口で
「麗華!!!!」
と叫ぶ奏がいた。
「じゃぁ、頑張れよっ」
陽は手を上げてもう一つの入口から出た。
ありがとう……
奏に、ちゃんと言うね。