そんなあなたは先生でした…(番外編)

壁をたどりながらやっと少し慣れてきた。


でもまだ………



ステンッ


「いたたっ…」

転んでしまう。


陽はその度に手を差し伸べてくれる。


あたしと違って、
もう本当はスイスイと滑れる。


「あたしのことほっといても大丈夫だよ?
楽しくないでしょ?」


なんて言ってしまった。


言ってからハッと気づいてしまったが、
もう遅い。


「礼?」


陽はびっくりしている。






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