そんなあなたは先生でした…(番外編)
「なんでこんなことしたの?」
べつにお風呂くらい離れても平気でしょ?
今までだってこんなことなかったじゃん。
「それは、礼に甘えてもらいたいから」
「え?」
「さっきのスケート場のときも、
今も、礼って無意識に身を引いてるんだよ?」
そうなのっ?
「だから、俺に甘えて?」
「で、これ?」
「うん」
えへっとか言ってるし。
「礼、こっち向いて?」
「なに……っん」
顎をクッと上に上げられ、
あたしは陽の唇に捕まった。