ありがとう。




「何で、河原で倒れてたんだ?」



私は一瞬迷い、顔をしかめる。




「実は・・・私、体の調子が悪くて。」




うん。嘘はついてない。




「そっか。体調管理はしっかりしろよ。」


奏君は優しく声をかけてくれる。



きっと自転車の後ろに乗っている、私の顔は見えていないんだろう。




< 10 / 288 >

この作品をシェア

pagetop