ありがとう。
《奏side》





「奏君、大好きだよ。・・・私を奏君だけのものに・・・彼女にして下さい。」




美喜は、震えて上手く動かせないだろう指で俺の頬を触ってぎこちなく笑った。





冷たい大好きな彼女の唇に自分の唇で優しく包む。





その瞬間、カクンと美喜の体から力が抜けて俺に寄りかかる。




「美喜?!」





俺は美喜は体を持ち上げて近くの病院へと走った。







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