ありがとう。
《奏side》




美喜は、一応検査をしなくてはいけないらしく3日間のあいだ入院をすることになった。




もう、自殺はしないってちゃんと約束した。





自殺の理由は怖くて聞けなかったけどきっといつか話してくれるんじゃないかって思っている。




ちょうど美喜の入院の日は土日とかぶっていて、俺は『検査だけだから来なくて良いのに』という美喜の病室に毎日行っている。






「美喜のお母さんにも言わなきゃな〜。」



「何を?」



「俺たちが付き合ってること。」



「えっ・・・。」


美喜が困ったような声をあげる。




どうしたんだ?



まさか、俺と付き合ってること言いたくないのか?







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