ありがとう。
「だって美喜は心臓病であと半年しか生きられないのだから。」
・・・・・・・え?
俺は一瞬で頭の中が真っ白になる。
嘘、だろ?
だって、いつも笑ってただろ?
「美喜は知らないだろうけど、この前の検査結果で余命は短くなったの。
・・・・怖いのよ。あの子の辛そうな姿は見たくない。」
美喜はいつも、人のことばかり気にしてて、でもあんなに楽しそうだった。
そんなはずないよな?
そう信じたかった。
美喜のお母さんの言葉は俺の心をさらに追い詰める。
「どうして、美喜だったの?」
その声は嘘も偽りもなくて、その声だけで事実だって認められた。
美喜、そんな辛いことをお前は1人で抱えていたのか?
あと半年しか生きられないってなんだよ?
なあ、嘘だろ?
お前は俺のそばにずっといるって約束したよな?
美喜----