ありがとう。
「奏くん?」
私の言葉を無視して、奏君は私を見て言った。
「美喜、屋上行こう?」
「今日はいい天気だな。」
誰もいない屋上にきた私と奏君はフェンスに寄りかかって座った。
「奏君。どうして、みんなと一緒に中庭に行かなかったの?」
私が不思議に思って尋ねると、
「美喜は俺と2人っきりでいたくないの?」
もしかして、奏君拗ねてる?
「そっそれは、一緒に・・・・」
「聞こえないんだけど。」
奏君ってこんなにいじわるだっけ?!
「奏君と、2人で一緒にいたいっ!・・・・・よ。」
言ってから恥ずかしくなって顔を奏君から背ける。