ありがとう。
ガタンッ
突然後ろから椅子の倒れる音がした。
誰か椅子を傾けて遊んでたのかな〜
なんて軽く思った俺の考えは勝利の一言で砕け散った。
「美喜ちゃん?!」
慌てて立って後ろを見ると、
勝利の腕の中に1人の女の子がいた。
その女の子はまぎれもなく俺の大好きな彼女だった。
「美喜ッ!」
気付いたら美喜の所まで駆け寄って、慌てて美喜の体を勝利から離して、
お姫様抱っこで美喜の入院していた病院へ走った。
嫌な予感が頭を巡った。