ありがとう。
「おっ!さっすがだな奏。」
「じゃあ。また明日。」
「美喜、ばいばーい。」
「さようなら。」
私はお辞儀をして、教室から出て行く奏君について行った。
「そういえばさ、秋塚微妙に敬語つかってるでしょ?」
自転車をこぎながら奏君は私を見る。
「もう同じ年だってわかったんだから敬語禁止な。友達どうしで敬語なんておかしいし。」
「とも・・・だち?」
「ああ。勝利も白鳥も長谷川も詩歌も、友達だろ?」
「・・・うん!・・・えっと、これからよろしくね。」
「こちらこそ。」