ありがとう。
俺の愛
《奏side》






美喜の話を聞いた俺の目からは涙が溢れていた。



生まれた時から、1人。



寂しくて、悲しくて、辛くて………



美喜の話から、そんな感情が伝わってきた。





いつも、隣に誰もいなかったんだろう。



お母さんも来なくなって、友達もいなかった。



ずっと寂しくて、泣きたくても、誰も抱きしめてくれる人がいなかったんだろう。




そんな世界から出たかったはずだ。




誰かに助けて欲しかったはずだ。




だから、お前は “向日葵” を求めたんだろ?




大丈夫、俺が今まで1人だった分ずっとそばにいてあげる。



美喜が嫌がっても付いててあげるよ。





ありがとうって言う彼女を守ってやりたいと思った。






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