ありがとう。






プルルル・・・プルルル・・・ガチャ



「美喜!お前何で



「おかけになった電話は、現在電源を切られているか、電波の届かない



ピッ


ツーツーツー





俺の声は教室中に聞こえたらしく、みんなの視線が俺に向けられる。




ガラガラ


俺は気付いたら、教室を飛び出して走っていた。






ーーーーーーーーーーーーーー

《南海side》



どうして?


福ちゃんに聞いた言葉を理解した時、それしか考えられなかった。




美喜、どうして?



ねえ・・・



「美喜!お前何でーっっ!!」




何もできなくて、ただボンヤリしていたら、奏の声が聞こえた。




奏はしばらく携帯を握りしめて、突然教室を飛び出して行った。



悪い予感がした私も、走り出していた。



それは私だけじゃなくて、理香子や詩歌、勝利もだった。







< 192 / 288 >

この作品をシェア

pagetop