ありがとう。
プルルル・・・プルルル・・・ガチャ
「美喜!お前何で
「おかけになった電話は、現在電源を切られているか、電波の届かない
ピッ
ツーツーツー
俺の声は教室中に聞こえたらしく、みんなの視線が俺に向けられる。
ガラガラ
俺は気付いたら、教室を飛び出して走っていた。
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《南海side》
どうして?
福ちゃんに聞いた言葉を理解した時、それしか考えられなかった。
美喜、どうして?
ねえ・・・
「美喜!お前何でーっっ!!」
何もできなくて、ただボンヤリしていたら、奏の声が聞こえた。
奏はしばらく携帯を握りしめて、突然教室を飛び出して行った。
悪い予感がした私も、走り出していた。
それは私だけじゃなくて、理香子や詩歌、勝利もだった。