ありがとう。
《奏side》





「奏!!」



俺が受付で美喜が転院したと聞いて、場所を聞いていた時、長谷川の声がした。




俺が驚いて振り返った時



「あなた、もしかして奏君かしら?」



綺麗な、女の人に声をかけられた。





「どうして俺の名前。」



「美喜ちゃんから聞いてたからね。」



!!


この人、美喜とどういう関係だ?




「初めまして。美喜ちゃんの主治医をしていた中西です。」



この人が・・・・美喜の担当医・・・



それなら、美喜の居場所を知っているはずだ。




「美喜ちゃんね、みんなのことを毎日嬉しそうに話していたわよ。」



「そんなこと、今はどうでも



「どうでもいい?・・・・期待外れね。美喜ちゃんが好きになった人たちだから、きっと聞く気あると思ったのになー。」



「何の話ですか?」




中西さんは、フッと笑うと言った。



「美喜ちゃんの気持ち。」







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