ありがとう。
美喜の・・・・気持ち
知りたいけど、怖い。
聞いてしまったら、きっと後戻りは出来ない。
それが、すごく怖い。
ーーーそれでも、俺は聞かなきゃいけない。
「教えて下さい。」
「美喜ちゃんの居場所を聞きにきたんでしょ?」
「それでも、聞かなきゃいけないから。聞きたいから。・・・・俺は美喜の彼氏で、美喜を支えるって決めたから。」
「ついてきて。後ろのあななたちも、聞く覚悟があるのなら、来なさい。」
中西さんに連れて来られた場所は、何の特徴も無い、一つの病室。
「ここは?」
俺は、この場所に来たことがある。
「ここはね、美喜ちゃんの病室。」
ここに俺が最初に来たのは、美喜の自殺未遂の日。
そして、最後に来たのは、つい昨日。