ありがとう。







「いつまでも、泣いていられないよな。」



人はいつ死んでしまうのかわからない。




わかっていても、お前の運命を受け止めることは俺にはできない。





けど、泣いてたってしょうがない。




そうだろ、美喜?







だから、俺は美喜がずっと願っていた思いを叶えてやるよ。




お前の笑顔をもう一度見るために。




「奏?」



「勝利、俺は美喜の求めていたものを探そうと思う。」



「何のことだよ?」





『俺はお前だけを愛してる』



一瞬誰かの声が聴こえた気がした。




苦しいくらい切なくて



痛いくらいの愛情が心にある



君を救えない苛立ち



君の笑顔が見られない辛さ





---君を失う恐怖





俺の気持ちと誰かの気持ちが重なる






愛しい君へ




僕の愛情をすべて捧げてます




「『レモンの向日葵を愛しい君へ』」






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