ありがとう。
「え……本当にいいの?」
お母さんが驚いて私をみつめる。
「だって、一週間後なのよ?
本当にそれでいいの?」
一週間。
長いようで、きっとあっという間にその日になってしまう。
「それでも」
たとえ、その方法が失敗におわったとしても…それで、死んでしまうことになっても。
「私は、成功する可能性にかけてみたい。」
その方法が失敗したら確実に死んでしまう手術だとしても。
さらにそれが、ほとんど行われたことのない、成功率すらわからない手術であっても。
私は、あなたとずっと一緒にいたいから。
私の瞳の中には、きっと奏君が飾ってくれたであろう、レモンの向日葵が映っていた。